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どん底からの脱皮

酒におぼれる毎日、しかしYさんとの筋トレは続けていました。

とは言っても、Yさんに引っ張られ、Yさんのために続けていたといった方が正解です。

そんなYさんも小生の毎夜毎夜の外出を知らないわけありません。

「今の生活は、お前にとって何も生まないぞ」となじられました。

そんなある日、小生の勘違いでトレーニングの休日を間違えて、その日は夕食を済ませてすぐに夜の酒場へと繰り出したのです。

帰ってきたのは夜中の2時過ぎでした。

もちろん外出禁止の身の上なので寮の壁を乗り越えて帰ってきたのですが、何と小生の部屋のドアに張り紙がありました。

「帰ってきたら俺の部屋に来い!」

Yさんからのものでした。

ピンときました、小生がトレーニングの日を勘違いしていたことを!

早速Yさんの部屋に行ったのですが、Yさんは怒りもせず、

「遅かったな、さあやるぞ!」

小生の酔いはこの一言ですっ飛んでしまいました。

同じ練習生で、同じ肩を壊して、それでも自分を信じて野球を続けようとするYさん。

そんなYさんを見てると今年一年間だけでも、必死こいて野球に没頭しようと考えるようになりました。

今を大事に生きる、今できることをコツコツやるそんなことを学んだような気がします。

大げさかもしれませんが、小生にとってYさんは人生の恩人です。

                           

教訓 身をもって示しされると参るものです!

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